私が表題を「悪」ではなく「罪」としたのは、「悪」は一見普遍的だが、時代・地域・そして個人によってその見解が別れるものではなく、憲法や法律に違反すること、という具体的な意味を込めている。
それには殺人や傷害、泥棒や恐喝はもちろん、(歩行中の)信号無視や(自転車の)2人乗りなどまで、ありとあらゆる「犯罪」が含まれる。
私は法曹界の人間ではないので詳しくは解らないが、実際のところ法律は、本能的に判断できる「やっていいこと」「いけないこと」よりも、知識として覚える、誰かが覚えさせる必要があるもののほうが多いのではないか、と思う。
本来は本能的にいけないことと感じ取れるはずの罪、人を殴ったり暴力的に痛めつけたりすることすら、それを面白い事、かっこいいこと、と感じさせてしまうような情報はいくらでもある。
年末恒例になりはじめているダウンタウンの「笑ってはいけない〜」シリーズ。
「人を叩いてはいけないってお父さんは言ってるけど、なんで叩かれるとみんな笑うの?」
と、子供が疑問をもったらなんと答えるか、予め考えておく必要がある。
見せない、を選択肢に入れるべきではない。なぜなら、家庭では禁止しても翌日学校で誰かが必ず「笑ってはいけないゴッコ」を始めるからだ。
私には今、子供がいない。まぁそれにはいろいろ理由があるのだが、このようにアレコレ考えてしまって恐ろしくなってしまうということも、僅かではあるが理由の1つに有る。
「子供が大人になる為」に必要な算数や社会、国語・・(全然身に付かなかった)英語・・何年も義務教育に通い、高校そして大学まで行ったが「大人が親になる為」に必要な事は少なくとも学校では教わる事がなかったと思うし。
そういうのは男の子なら父親に学ぶのだろうか?残念ながら私の父は自分が高校2年の時に病死してしまった。
前回の続き・・
私が用事を済ませ帰宅したとき、パトカーが家の前に停まっていて、ちょうど財布を盗んだ子供とその両親がパトカーに乗ってどこかの署へ連れて行かれるときだった。
(なので、財布が盗まれたのが発覚した時〜子供がおもちゃを抱えて帰ってきたとき、あたりまではうちの母親からの伝聞である)
その時はどうしてパトカーが家の前にいて、しらないお父さんお母さんとそして子供がパトカーに乗せられていくのか解らなかった。
ただ、なんの動揺もなく淡々とした表情・‥つまり無表情な(その子の)父親の姿だけがいまでも目に浮かぶ。
これも母親からの伝聞であるが、署に行ったオジサン(うちの母さんのイトコね)は、盗んだ子供が取り調べられている間、子供の両親と一緒にいたのだが、とくに謝るふうでもなくほとんどお互いに無言でいたようだった。
自分の記憶とも重ね合わせると、子供に無関心な親、そしてその子供・・なんとなく合点がいってしまうのだが、しかし、母からの伝聞や自分の遠い記憶であるので、そう簡単に結びつけてしまうのは邪推かもしれない。
これも何年も前の話
私が仙台でやっていたバンドのメンバーが、突然行方不明になるという出来事があった。
家族も居場所が解らず、彼の彼女も泣きながら電話してきた(ような記憶がある)
なぜ行方不明になったのかは、数日後とあるスポーツ新聞に掲載されていた記事で発覚した。
事務所アラシをしていた男が、その「作業中」に誰かに見つかりそうになり慌てて逃げ出したが、肝心の「商売道具」を現場に置き忘れてしまい、途方に暮れた挙げ句「盗まれた」という話をデッチあげて警察に届けをだしに行ったが、言動があまりに不審な為、逆に追求されて白状・・あえなく御用となった・・という、ちょっと情けない話、的な取り上げられかた、まさにその男がその彼であったのだ。
そのことを別のメンバーが電話で知らせてきた時の事を、いまでも思い出せる。
その時の場所や自分がそのときなにをしていたかも。
そのことを知らせてくれたメンバーは「人間の生き方なんて様々あるのに、あの親があってこういう出来事があるなんて、まるで数学の方程式のようにはまってしまうのはなんでだろうねえ・・」というような事をしみじみ話していた。
私は彼がどんな家庭に育ったかは、それほど知らない。
どんな親だったのかも解らない。
それっきり、彼とは会う事が無かった(と、思う)
数年前、彼がいまどうしているのかふと気になって昔の友人に尋ねてみると、彼はその数年前に病気で亡くなっていた。しかも亡くなったのはどこかの刑務所だった、ということだった。
今年は震災で大勢の人が亡くなった。その1ヶ月前に大切な友人も亡くなった。とても若かったのに。
気づくと自分は人生の折り返し地点に近づいている(いやもうとっくに過ぎているのかもしれない)
子供を欲しいという気持ちは無い訳ではない。自分が死んでも自分の体のなにがしかの部分を引きついだ人間が生き続ける、というのはなにものにも代え難い素晴らしい事に思える。
子供がいれば、自分は完全に死なないのだ。
ただ、子供を裏切る無責任な言動・行動をしてしまいそうな自分が怖くもある。
しかし、それも含めて人間なんだ、と、いつか子供も解る時は必ずくるとも思う。
さすがに眠くて頭が回らなくなってしまったので、今日はここまで・・